[情シス]光回線敷設時のやることをまとめる

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お疲れ様です。

今回は光回線敷設時にやることを簡単にまとめます。

最近情シスの仕事としてネットワークの構築や、保守を行う機会は各社減ってきていると思いますがそれでもやらなければいけない時もあります。

拠点の移転や、新規拠点の構築時ですね。

事前にやること

レイアウトを確定させる

まずはこれです。

情シスの仕事とは違うことが多いと思いますがまずはテナント内のレイアウトを決めます。

作業的には情シスというより、総務部やファシリティの部隊がいればそこが行うのが一般的でしょう。

レイアウトが決まらないとなにも決まりません。

壁はどこの位置に設置するのか、間切りはあるのか、これらが決まらないとネットワークの設計が進まないからです。

ネットワーク関連の論理・物理設計をする

レイアウトが決まったらネットワークの論理設計・物理設計のフェーズになります。

論理設計は一旦おいて置いて物理設計で気を付けないといけない点は簡単にまとめます。

  • ネットワークRackの設置位置を決める
  • 物理的にLANが必要になる場所を決める
    • APの設置位置を決める
    • セキュリティカメラの設置位置を決める
    • 物理的なドア・人のフロアへの出入りについて設計決める
    • 電話機器関連の設置位置を決める
    • 複合機の設置位置を決める
    • デスクトップPCなどAPが使えない端末の設置位置を決める
      • 島に何口LANの口が必要になるか決める
  • Rackから各々のネットワーク機器への配線を決める

これらすべてを決めます。

ここから逆算してPoEスイッチの数や光ファイバーケーブルが必要になるかなどネットワーク機器の選定をはじめます。

LANケーブルは一般的には100mが限界です。それ以上の長さが必要な場合は間にスイッチを挟むことやメディアコンバーターを導入しましょう。

回線と機器の発注

ネットワークの設計が完了したら機器と回線の発注になります。

機器発注時は保守内容に注意しましょう。

オンサイト保守なのかセンドバック保守なのかなど確認しておく必要があります。

また、回線は発注から開通まで最大で2か月かかることもありますのでかなり早めに動き出すことをお勧めします。

ビル管との調整&作業届の提出

回線の開通までは大きく分けて2ステップです。

現場調査⇒回線開通工事

このどちらの作業でも大抵のビルでは「作業届」が必要になります。

作業届とは「テナント名」「作業会社」「作業者名」「作業内容」などその日誰がどういった作業を何時まで行うのか簡単に記入したものになります。

これを事前に提出しておかないと大体作業をやらせてもらえません。

というのもMDF室やEPS室を確認する必要がありビル管理会社側にも立ち会ってもらう可能性があるからです。なのでビル側には事前に作業を行うことを認識しておいてもらう必要があります。
※MDF室、EPS室については後述します。

回線業者と調整し作業日が確定したら必ず作業届をビル管理会社に提出しましょう。

現場調査時やること

持っていくもの

  • テナント内のレイアウト図面
    • ネットワークRackが設置される場所が記載されたものを持っていきます。
    • 事前に現調業者に渡しておきましょう
  • テナントが入るフロアの図面
    • 事前にビル管理会社から入手しましょう。
    • EPS室の場所などを確認するためです。
    • 事前に現調業者に渡しておきましょう
  • 携帯電話
    • まぁ、普通持っていますが現調業者やビル管とやりとりする必要があるので
  • メジャー
    • あんまり使うことはないですがあると良しです。

当日調査するところ・注意する点

そもそも現調の目的は?

これは単純でNTTやNUROなどの回線業者の設備からONU(終端装置)まで経路を現場調査で確認します

この現場調査時に経路に何かしら問題がある場合付帯工事を求められる可能性があります。

現調時によく出る単語について

MDF室

建物に入ってくる電話回線を一旦全部引き受けて、改めて分配する設備(MDF)が置いてある部屋

NTTさんから引いた線を全部ぶっ刺して、改めて分配する設備」を「MDF」と言います。

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典 から引用

引用の通りです。外部から回線を引っ張ってくるときそれらを受け止める大本の設備がある部屋を指します。

大体ビルの1階とか地下にあることが多いです。

MDF室から各階のEPS室に配線が伸びているイメージですね。

EPS室

電気・通信関係の配線を通すために用意されている、建物の各階をまたぐ縦穴(EPS)とつながっていて、分配器とかが置いてある部屋……だと思うけど、よく分からないや。ごめんなさい。

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典 から引用

大体の場合ビルの各階に設置されています。

MDF室から竪穴を通って配線が繋がっているパターンが多いんじゃないかと

現調時は必ずここを調査します。

ここにNTTの設備があればMDF室まで調べるパターンは少ないです。

PF官・CD官

amazonから引用

上記のような官です。

光ファイバーケーブルの破損を防ぐためにPF官やCD官を利用する場合は多いです。

大体のビルでEPS室からテナントまでPF官はあるイメージがあります。

「PF官ないっすか?」とか現調業者に聞かれたら上記の画像を思い出しましょう。

付帯工事

現調時に「付帯工事が必要です」といわれるパターンがあります。

これは新たにPF官の設置などの工事が必要なときに言われます。

追加で料金が発生することとビル側に付帯工事を行っていいか調整が必要になります。

付帯工事が必要な場合は必ず「どの箇所」に「どういった工事が必要なのか」を確認を取りましょう。

当日の流れ簡単におさらい

簡単に当日の流れをおさらいします。

  1. 1時間前ぐらいにビルに到着
  2. ビル管に挨拶。
    1. 作業届提出している〇〇階に入る予定の〇〇会社の天野です。本日現場調査の際にEPS室とMDF室の開錠をお願いすることになるかと思いますのでよろしくお願いいたします。
    2. この際についでにMDF室とEPS室の場所を事前に確認しておくと現場調査の作業員とのやりとりがスムーズかと思います。
  3. 現場調査の方から連絡を受ける
    1. 大体現場調査の15分前ぐらいに連絡くると思います。
  4. 現場調査の方の方が到着したら一緒にビル管窓口に
    1. 当日作業員の方に入館の手続きをしてもらう必要があるパターンが多いと思います。
    2. この際にEPS室、MDF室の開錠をビル管担当者の方にやってもらいます。
  5. 現場調査作業員の方にONU設置位置を伝える
    1. 一緒にテナントまで移動したらまずはONUの設置位置を作業員の方に伝えます。まぁ、事前にテナント図面を渡しているパターンがほとんどなので双方の認識にずれがないか確認するぐらいですね。
  6. 作業立ち合い
    1. 作業員の方の調査に立ち会います。
    2. いっしょにうろうろする感じですね。まぁ、作業員の方が変なことをすることはほとんどないですが「しっかり見てるぞ」とぐらいのイメージは与えたいですね。作業員の方が困ったことがあればビル管との調整もします。
    3. わからない点があれば聞いてください。だいたい教えてくれると思います。
    4. 自分も現場設備の写真を撮りましょう。あとで図面を作成するパターンあった場合役に立ちます。
    5. 回線業者の設備からONU設置位置までの経路になにかしらの問題があった場合、付帯工事が必要になります。なにが問題なのかどの箇所が問題なのか認識できるように確認しましょう。
  7. 立ち合い終了&作業員退館
    1. 退館時にもビル管による必要があるので注意しましょう
    2. ビル管には今度開通工事もあるのでその際はよろしくお願いします。ぐらい伝えておくと良きです

開通時にやること

開通時にやることはほとんどありません。無事ONUが設置されるまで立ち会うぐらいですかね。

当日の流れは現調時とほとんど一緒です。

まとめ

今回は光回線敷設時敷設時に行うことを簡単にまとめてみました。

月1で対応していた新卒時を思い出す・・・

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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